児童相談所

 国が児童相談所(児相)の数を増やそうとしています。児相が2014年度に対応した児童虐待は、約89千件であり、2000年度と比べると5倍に増加しています。しかし、昨年4月時点の児相の数は208カ所で、この間に20%しか増えていません。児相で虐待に対応する児童福祉司も約3千人弱であり、十分な対応ができない状況にあります。
 今でも23区内に児相は7カ所あります。しかし、東京都が設置して運営するもので、これまでは区では独自につくれませんでした。改正法案では、23区の他、人口20万人以上の中核市にも設置を促します。中核市は希望すればすぐつくることができるようになります。今回の改正では、市区町村にも子どもや家庭への支援拠点づくりを求めており、虐待の内容に応じて児相から対応を引き継げる仕組みもつくることにしています。

(2016年4月4日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。