内閣府は、2015年の全国の保育施設の事故件数は399件で、乳幼児の死亡は14人だったと発表しています。0歳児が7人と最も多く、1歳児が5人、2歳児が1人、3歳児が1人でした。死亡事故の発生場所は認可外保育所9人、認可保育所2人、認定こども園、小規模保育、自治体が独自助成する保育施設がそれぞれ1人です。認可外保育所が多いことが気になります。
睡眠中が10人で、うつぶせ寝の状態で発見された乳幼児が多かったとされています。また、全治30日以上の怪我をした事故は385件で、前年に比べて大幅に増えています。乳幼児では起こりやすいのですが、このうち骨折が302件と約8割を占めています。現在、待機児童の問題が大きくクローズアップされる中、保育の質が問われるようになってきています。国も保育施設での死亡事故の増加を受け、今年3月、自治体に向けに事故防止のためのガイドラインを通知しています。
(2016年4月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)