保育所の基準

 厚生労働省では保育施設の基準を定めています。保育士1人がみる子どもの数は、0歳児なら3人に対し1人の保育士、2歳児であれば6人に対し1人の保育士などといった基準があります。2歳児以上の子どもであれば、子ども1人あたりの面積は、1.98㎡と定められています。そのわが国の子ども1人あたりの面積は諸外国から比べてかなり狭いことがわかります。
 待機児童問題の解消に向け、政府は保育施設の受け入れ枠を増やすことを柱とする緊急対策をまとめています。自治体によっては保育士が受け持つ子どもを国の最低基準より少なくしています。手厚い保育のためですが、政府は国の基準に沿って規制を緩め、もっと多くの子どもを入れるよう自治体に求めています。こうした規制の緩和が、保育の質の低下につながらないように心掛けるべきです。

(2016年5月7日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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