理系女子の増加

 重工業や機械などの製造業が、理系の女子学生リケジョの採用に力を入れています。文部科学省によると、大学の工学系学部の学生は、この10年間で約1割減っています。しかし、女子学生は近年増加傾向にあり、全体に占める女子の割合は2015年度に13.6%と約3ポイントも上がっています。優秀な技術者確保に向けて女子学生への注目度が一段と高まっています。
 企業に女性登用を促す女性活躍推進法の施行もあり、男社会のイメージがある業界の採用活動が変わりつつあります。優秀な学生の採用には、働きやすい環境を整えることも重要になります。月当たり64時間まで在宅勤務を認めたり、フレックスタイム制度を導入して、始業・終業時間帯も広げることも大切です。女性が継続して仕事を続けられるような職場環境を作ることが肝要です。

(2016年6月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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