国の地方創生を踏まえ、地方の国立大学を中心に地域や地方創生を看板に掲げる学部が創設されています。今春だけで5大学が創設し、今後も増える見込みです。疲弊する地方では、若者が集まる大学に対して地域活性化の拠点となることへの期待は高いものがあります。文部科学省も大学の地域貢献を促す補助事業地(知)の拠点整備事業を導入するなど、誘導施策を展開しています。文部科学省の施策が地域学部の設立を誘導している一面があります。
地方の活性化のため、地域の知の拠点である大学には、地域で活躍する人材を育成することや地域産業の活性化などに貢献することが期待されます。学生の地域参加が住民の意識をさらに高めることにつながります。
(2016年6月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)