国立青少年教育振興機構の2015年度の調査によれば、20代の男女に子育て願望について聞いたところ、子どもを欲しくないと答えた人が21.9%であり、7年前の11.1%から倍増しています。
現代の若者は、子どもを持ちたいと考える人が急激に減少しています。これは子どもを持つことの意義を見い出せない若者が増えていることを示しています。待機児童の増加に伴う保活の困難さ、子育てや教育に対する経済的不安などの状況に敏感に反応し、このような社会環境で子どもを持てるかといった若者のレジスタンスの現れかもしれません。若い世代の人々が子どもを持ち育てたいと思わなければ、少子化の危機を突破することは全くできません。
(2016年11月2日 JNNニュース)
(吉村 やすのり)