認定こども園とは

 認定こども園とは、0歳から小学校入学前の5歳までの子どもが通って、教育や保育を受ける場です。幼稚園と保育所が一緒になったような施設です。幼稚園は、35歳の子どもが14時間くらい通い、幼児教育を受けます。幼稚園教諭の資格を持つ人が働いています。基本的に昼過ぎに家に帰り、夏や冬には長い休みがあるので、共働きだとその間の預け先に困ってしまいます。一方、保育所は、共働きや介護などで、日中、面倒をみてくれる親がいない05歳の子どもが過ごす場です。1811時間ほど過ごし、ご飯を食べたり、昼寝したり、遊んだりします。保育士の資格を持つ人が働き、3歳以上は幼稚園と同じような活動もしています。でも、お母さんが専業主婦の場合は原則、利用できません。
 親の働き方にかかわらず、子どもが同じ施設を利用できるように、幼稚園と保育所を一体化したのが認定こども園です。こども園が始まった背景には、保育所に入りたくても空きがなくて入れない待機児童が多い問題がありました。最近は共働きが増えて専業主婦が減っていますから、空きがある幼稚園が多くなっています。幼稚園がこども園に変われば、待機児童が減ると考えられました。しかし、あまり認定こども園の数は増えていません。運営に必要な手続きが文部科学省と厚生労働省にまたがって複雑だったことが理由のひとつです。保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持つ職員の確保などが難しいことも関係しています。

(2016年10月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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