50歳まで一度も結婚しことがない人を生涯未婚と呼びます。国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、生涯未婚率は、2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人になっています。研究所は5年に1回、国勢調査を分析して生涯未婚率を割り出しています。今回は男性が前回調査比3.23ポイント増の23.37%、女性は同3.45ポイント増の14.06%になっています。男性は1970年まで、女性は1960年まで1%台が長い間続いていましたが、その後、増加傾向に拍車がかかっています。
都道府県別でみると、男性では沖縄の26.20%がトップで、岩手26.16%、東京26.06%が続いています。女性は東京の19.20%が最も高く、次いで北海道17.22%、大阪16.50%でした。いずれは結婚したいと考える18~34歳の未婚者の割合は、男性85.7%、女性89.3%でした。結婚資金や結婚のための住居の確保が障害と考えている人が多く、非正規労働者の増加も生涯未婚率の上昇に影響しています。
(2017年4月6日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)