中途採用市場で年収1千万円以上の求人が増えています。経営のグローバル化やITの普及を背景に、自社にない知識やスキルを持った即戦力を高年収で獲得する流れが強まっています。1千万円求人が増えている背景に、高年収になりやすいミドル世代の転職増加があります。35歳以下の若手の中途採用は、社内風土に合わせて育てることができます。経験を積んだ即戦力の採用増加は、企業経営にスピード感が求められていることによります。
日本の技術者を狙った外資の求人も活発になってきています。目立つのが外資系の1千万円求人です。米国や中国沿岸部など、世界的に技術者の給与は上昇傾向にあります。一方、日本の人件費が相対的に下がっています。そのため、外資系企業への日本人技術者の転職が増えてきています。
(2017年10月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)