女性議員の比率

 今回の衆議員選挙にて47人の女性議員が当選しました。定数46510.1%で、2009年の衆議員選挙の11.3%に次ぐ水準です。年々増加傾向はみられますが、女性が政治の世界に十分進出しているとは言い難い状況にあります。列国議会同盟が集計した各国の年初時点の下院などの女性比率でも、193カ国中163位と低水準のままです。
 今回の衆議員選挙は女性209人が出馬し、全体に占める比率は過去最高の17.7%でした。しかし284議席を得て勝利した自民党に限ると当選者の女性比率は7.7%に過ぎません。通常国会では男女の候補者数が均等になるよう政党に努力義務を課す法案の成立が期待されましたが、与野党対立の影響で実現しませんでした。やはり、諸外国と同様にクォータ制をひくことも考慮しなければならない時期にきたかもしれません。

(2017年10月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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