最高裁判事の旧姓使用

 弁護士の宮崎裕子氏が来年1月、史上6人目の女性最高裁判事に就きます。宮崎氏は結婚で戸籍の姓が変わりましたが、これまで仕事では旧姓の「宮崎」を使っており、就任後も旧姓を名乗る意向です。最高裁判事が旧姓を名乗るのは初めてです。最高裁は8日、人事を戸籍名で発表しましたが、旧姓を併記しました。宮崎氏は所属する法律事務所を通じて旧姓での報道を強く求めています。最高裁は6月に裁判文書で旧姓使用を認めることを発表しています。
 また、日本弁護士連合会は、副会長のうち2人以上は女性とする女性副会長クオータ制を導入すると決めています。憲法の要請である両性の平等を達成するために、社会のモデルとなれるように力を尽くされている姿勢に敬意を表したいです。クオータ制は、女性やマイノリティーに一定の比率や人数を割り当てる制度であり、諸外国は積極的に導入して議員や会社役員の女性比率を高めてきています。こうした司法における流れは、社会に対して大きなインパクトになります。

(吉村 やすのり)

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