第3回日本産科婦人科遺伝子診療学会の教育シンポジウムとして、生殖領域における遺伝診療が行われました。演者は慶應義塾大学医学部の末岡浩先生と名古屋市立大学の杉浦真弓先生です。末岡先生は、わが国における難病に対するPGDの導入に尽力され、Duchenne型筋ジストロフィーを始めとする難病に対するPGD研究を牽引してこられました。杉浦先生は、わが国の習慣性流産の研究の第一人者であり、日本産科婦人科学会におけるPGT-A研究の先導者たらん役割を果たしておられます。お二人の講演、今後の生殖領域におけるPGDを始めとする遺伝子診療あり方を考える上で大変有益な講演でした。
(吉村 やすのり)