国民1人あたりのGDP

 国や地域の生産性の高さの目安となる1人あたり名目国内総生産(GDP)は、日本は2016年に先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の35カ国中18位でした。前年20位から順位を上げています。為替の円高・ドル安でドル換算の数値が押し上げられた影響が大きいとみられます。日本の1人あたりのGDP2016年に38,968ドルとなり、前年から12.7%増えています。2016年の日本の名目GDP49474億ドル)が世界に占めている割合は6.5%です。前年より0.6ポイント上昇しています。
 1人あたりGDPが大きい国は、ルクセンブルクやスイスなど相対的に人口が少ない小国が多くなっています。一方、中国やインドといった人口が多く経済が成長してきている国の1人あたりのGDPも伸びてきています。中国の2016年の1人のあたりGDP8,124ドルで、10年前に比べて約4倍に増えました。インドも1,709ドルと10年前比で約2倍の大きさに成長しています。

(2017年12月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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