老衰死と医療費の関係
老衰は年齢の規定はありませんが、ほぼ75歳以上の後期高齢者です。後期高齢者の1人当たりの医療費と、老衰死の死亡率を比較してみると、男性も女性も老衰死で亡くなる人の割合が多いほど、医療費は低い傾向にありました。老衰死の割合は75歳以上の高齢者の割合とは関係がありませんが、全体として男性の老衰死の死亡率の高い市区では、女性も高い相関がありました。健康な高齢者の割合の多さや周辺の医療機関の対応の違いが影響していると考えられます。
(2017年12月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)