一人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、2012年は1.41であった。この出生率は、その年の15~49歳の女性が産んだ子どもの数から算出する。
年齢ごとの都道府県別の日本人女性人口が発表されるのは5年に1度の国勢調査の年だけなので、国勢調査のない年は都道府県別の女性人口が外国人の分だけ増え、子どもの数は日本人が対象なので、出生率が実態より低くなってしまう。東北大学の研究グループの調査によると、岐阜県では厚労省の発表値と0.09も異なっていた。山形県の吉村知事が述べておられるように、首長にとっては適正な政策判断をするためには、統一した基準で出生率を比較できることが望ましい。
(吉村 やすのり)