老衰死の地域格差
全市区町村マップで人口20万人以上の約130市区を比較してみると、老衰死の市区間の格差は男性で最大6.8倍、女性で4.3倍に上りました。全国市区町村マップで日本全体を見てみると、長寿県で知られる長野県を含む中部・東海地方は老衰死が多く、医療費は低い傾向が分かります。特に九州地方では老衰死が少なく、医療費が高い自治体が多い傾向がみられます。健康長寿社会を実現して老衰死が増えれば、穏やかに最期を迎えられるだけでなく、医療・介護費の適正化にもつながります。
(2017年12月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)