CRHニューロンの役割

 CRH とはcorticotropin-releasing hormoneで、視床下部から分泌されるペプチドホルモンで、ヒトはストレスを受けるとCRH神経細胞が活性化されます。マウスにおいて、CRHニューロンの活動を高めたところ、脂肪食の摂食が通常の3分の1ほどに減り、炭水化物の摂食量が9.5倍になりました。逆に抑制すると、炭水化物の摂食量は増えず、脂肪食を多く食べるようになります。
 これらの研究成果により、白いご飯や砂糖が多いお菓子など炭水化物を食べたくなるのは、CRH神経細胞が影響していると考えられます。ストレスがたまると甘いものを食べたくなる原因が分かるかもしれません。逆に肥満の人が脂肪を多く含んだものを食べたがる原因解明につながるかもしれません。


(2018年1月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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