東京商工リサーチがまとめた東京都内の女性社長調査によれば、2016年の社長数は2015年比10.3%増の9万5,176人でした。調査を始めた2010年から6年連続で増え、最多を更新しています。小資本で起業しやすいサービス業が全体の4割超を占めています。政府による女性活躍推進策が追い風になるとともに、中小企業が事業継承の意欲を持つ女性を社長にする例も増えています。
社長数は2010年の5万3,119人の1.8倍に増えています。都道府県別では東京都が最も多く、次いで大阪府3万1,766人、神奈川県2万4,351人の順でした。都内の全企業に占める女性社長の比率は14.8%です。東京都は沖縄県20.6%や福岡県15.2%に続いて全国で3番目に高くなっています。産業別で見ると、サービス業が全体の45.2%を占めています。出身大学は日本大学の166人が最多で、慶應義塾大学164人や早稲田大学133人が続いています。
(2018年2月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)