厚生労働省の有識者検討会はがんゲノム医療に中心的な役割を担う中核拠点病院として、国立がん研究センター中央病院など計11病院を選定しました。厚生労働省が近く正式に指定し、4月からスタートします。がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を調べ、それに合った薬を選ぶ治療法です。
中核病院は、100種類以上の遺伝子を一度に調べて変異を突き止める一括検査を実施するほか、治療や研究開発、人材育成なども手掛けます。一括検査は一部医療機関で自費診療や臨床研究で行われてきましたが、多くの中核病院では、4月以降に入院費など一部に保険が利く先進医療で行えるようになる見通しです。
(2018年2月15日 読売新聞)
(吉村 やすのり)