特定機能病院

厚生労働省は、最先端の医療を提供する特定機能病院の承認要件を6月に見直します。特定機能病院は1993年度に制度化され、現在85病院が国の承認を受けています。このうち78病院が大学病院で、病院長の選考時に医学部教授会の意向が強く反映されています。
病院長を選ぶ際に5人以上で構成する選考委員会を開き、うち2人以上は外部委員とすることを義務づけます。医療安全に関わる業務の経験といった選考基準の公表も義務化します。人事など病院長の権限を明確化することも規定します。大学病院は診療科の科長を教授が務めるケースが多く、病院長も教授から選ばれていると、科長への指導をためらうことが懸念されます。このため、病院長の権限を内部規定で明確にするよう求めます。

(2018年2月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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