日本経済新聞の調査によれば、日本企業の女性取締役の登用が遅れていることがわかりました。100社以上の上場企業のデータが取れる54カ国を対象に、取締役会に1人以上の女性取締役がいる企業の割合が高い順にランキングしています。首位はノルウェーで89.4%、インド88.4%、中国86.2%、イスラエル84.3%が続いています。役職の一定数を女性に割り当てるクオータ制の導入だけでなく、中国やインド、タイなどアジアでも上位に入る国が目立つようになってきています。
日本は主要経済国で最下位です。日本で女性取締役の登用が遅れているのは、これまで昇進や昇給など男女間で待遇差があったことによります。女性取締役の登用と収益力には、一定の相関関係があるとの調査もあります。女性取締役の登用は喫緊の課題です。国は今春に改定するコーポレートガバナンス・コードで、女性取締役の登用を求めています。
(2018年3月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)