損害保険ジャパン日本興亜の調査によれば、将来、企業の管理職などにキャリアアップしたい女子学生が4割いる一方、現役の女性会社員の希望は3割にとどまることが分かりました。女子学生は、社長、役員、部長、課長などの管理職のほか起業してみたいも含めて41％が将来のキャリアアップを希望しています。一方、女性会社員のキャリアアップ希望は34％で、管理職になりたくないとの回答は、女子学生の13％に対し女性会社員は31％でした。
現役の女性会社員には、理想の働き方と現実にギャップを感じる人が目立ち、就職前のキャリア志向との間に差を生じさせていると考えられます。しかし、一方で女性会社員の中では、現実の働き方に満足せず、起業したい女性が多くなっています。女性活躍のロールモデルの確立、キャリア形成上の悩みを相談できる制度などが必要です。
（2018年3月27日 読売新聞）
（吉村 やすのり）
