安全な無痛分娩への提言

厚生労働省の研究班(研究者代表、北里大学病院・海野信也病院長)は、麻酔を使って痛みを和らげる無痛分娩の安全な診療体制についての提言をまとめました。無痛分娩で出産した女性が死亡するなどの事故が多発していることより、研修を強化したり、医療体制や実績を外部に公表したりすることを求めています。2010年以降、無痛分娩を受けた14人の妊婦が死亡しています。
提言では、無痛分娩に携わる医師らが麻酔の知識や技術を学び、維持していく必要があるとしています。医療機関に対し、常勤医から麻酔管理者を選んで責任を明確にし、安全な麻酔治療や救急蘇生の講習を定期的に開催することも求めています。無痛分娩の説明や診療実績、急変時の救急体制、講習会の実施歴などの情報をインターネット上に公開することも促しています。

(2018年3月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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