ネット依存症

内閣府の調査によれば、小中高生の7割以上がネットゲームをしており、比率は年々高まってきています。ゲーム以外にもSNSなどネットを利用する時間も長くなっています。1日の平均利用時間は159分で、2014年度より約17分伸びています。厚生労働省研究班の2012年度の推計によると、ネット依存症の疑いがある中高生は全国に約52万人に上ります。

 単なるやり過ぎと依存症の違いは、自分で制御できるかに加え、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きているかいないかで判断します。ネットを始めるのが若いほど、依存症になりやすいと警告されています。子どもは脳が十分に発達しておらず、快感や刺激を求める欲求が理性に勝る傾向があります。世界保健機関は、国際的な病気の分類の改訂案で初めて、ゲーム依存症をゲーム障害として疾患名に入れる方針です。

(2018年5月5日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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