介護や建設など人手不足が深刻な業界で、未経験者を助手と位置付けて新たに募集する企業が増えてきています。経験者や有資格者など従業員の業務を見直し、未経験者でもできる仕事を助手に任せるようになっています。慢性的に働き手が足りない中での苦肉の策です。
労働環境が厳しい介護や建設分野での人手不足は、全産業の中でも深刻です。厚生労働省の調査によれば、介護サービスの3月の有効求人倍率は3.79倍、建設・採掘は同4.42倍と高くなっています。今後はさらに不足感が強まる見通しです。経済産業省は2015年に4万人だった介護関連の人材不足は2025年に43万人に拡大すると試算しています。国土交通省は建設業でも2025年に47万～93万人働き手が不足するとみています。
（2018年5月8日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
