子宮頸がんワクチン接種の検討会の報告

子宮頸がんワクチン接種後の痛みを訴える人が相次いだ問題で、ワクチンの定期接種は事実上現在実施されていない状況にある。厚生労働省の検討会は、その痛みの原因について、去年6月より調査をしてきた。その結果、ワクチン後の痛みはその多くが心身の反応との結論に達した。針を刺す痛みやワクチン成分による腫れなどをきっかけに恐怖、不安などが体の不調として現れ慢性化したものと判断した。

 検討会での医学的評価をふまえ、速やかな定期接種の再開が望まれる。このワクチン接種は筋肉注射であるため、接種にあたっては、接種する医師に対してその方法や痛みについての説明などの注意点を喚起することが大切である。

(2014年1月21日 朝日新聞)

(吉村 やすのり)

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