厚生労働省社会保障審議会児童部会「児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会」第13次報告によれば、この13年間の虐待による死亡1,164人のうち、心中以外のものについて最も多いのは、0歳児(313人)の死亡であり、うち生後0日目の死亡が124人と最多でした。0日目の死亡事例のうち約半数は、若年の母による出産・虐待死です。
0日目の死亡は、前例自宅等医療機関以外での出産であり、医療・母子保健・福祉につながることなく死亡に至っています。その早期発見や予防のためには予期せぬ妊娠が起こった時点、あるいは妊娠の前でのアプローチが必要となります。
(2018年6月1日 日本産婦人科医会報)
(吉村 やすのり)