一人暮らしの高齢者の増加

65歳以上で一人暮らしをする人の割合は、今後ますます増加していきます。総務省の国勢調査や国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、65歳以上の高齢者で一人暮らしをしている人の割合は、1990年時点では男性が5.2%、女性が14.7%でした。2015年にはそれぞれ13.3%と21.1%に上昇しています。2040年は男性20.8%、女性24.5%になると推計されています。
誰に気づかれることなく死亡する孤立死が増えています。高齢者の単身世帯の増加に伴い、孤立死を生むリスクも高まります。職場を引退して親類、友人とも疎遠になり、いつの間にか都会の片隅で忘れ去られてしまいます。孤立死を防ぐためには、日常的に身近な人と会話を交わすなど、社会と接点を持ち続けることが重要です。人と人の結びつきが薄れた現代社会では、孤立死は誰にとっても身近な問題になっています。

(2018年10月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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