文部科学省の調査によれば、2019年度の入学者を選抜する国公立大入試で、書類審査や面接などで受験生を多面的に評価するAO入試(admissions office)と推薦入試を行う大学がともに過去最多になっています。国公立大172大学603学部のうち、AO入試を実施する大学は3大学20学部増え、88大学260学部に達しています。国立が69.5%、公立で34.4%を占めています。推薦入試は、3大学12学部増の165大学479学部で、国公立の95.9%で行われます。
学力試験は当日の出来具合もあります。思考力や表現力など入学後の伸びしろを考慮して、AOや推薦入試を採用する大学が増えてきています。大学入試改革で、大学は受験生を多面的、総合的に評価することが求められています。質の高い発表や入学後の学習計画書を求める大学もあります。
(2019年1月17日 読売新聞)
(吉村 やすのり)