国民年金の支給率

国民年金には、60~70歳の間で、年金をもらい始める時期を早めたり遅らせたりできる仕組みがあります。例えば国民年金の保険料を40年間全て納めた人が、60歳ちょうどでもらい始めるとします。5年早めることになるので、30%(0.5%×60か月)の減額となります。65歳で年金をもらい始める場合の年金の満額は、現在、約6万5,000円です。それが月約4万5,500円に減る計算になります。
一度、繰り上げ受給を開始すると、生涯にわたって、年金の受取額は減額されたままとなります。取り消したり、時期を変更したりすることもできません。病気や怪我などで一定の障害を負った際に受けられる障害年金の受け取りに制約が生じることもあります。会社員などが加入する厚生年金も、同様に繰り上げることができます。

(2019年1月24日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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