朝日新聞の調査によれば、医学部医学科入試で、男女の合格率の格差が縮まっています。文部科学省が81大学を対象に行った調査では、2018年度は男子が女子の約1.22倍の割合で合格していましたが、朝日新聞が2019年度について78大学から回答を得たところ、約1.10倍となっていました。特に、不適切な入試の可能性などが指摘された私立大学では、合格率が変化しています。
男子の受験者に対する合格者の割合は、78大学の合計で12.92%でした。一方、女子は11.76%で、男子の方が約1.10倍高い合格率でした。女子の合格率が1割を超えたのは、この7年間で初めてです。文部科学省は、今後不適切な入試やその可能性を指摘した大学を訪問調査し、改善したかどうかを確認する方針としています。
(2019年5月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)