4月1日理化学研究所の調査委員会は、小保方ユニットリーダーのSTAP細胞の論文に不正行為があったと認定された。一番の問題は、STAP細胞から出来たとされる組織の画像が、小保方氏の博士論文の画像と酷似していた点である。実験方法についての記述はに関しては、他の研究者でも同じ実験方法であれば引用することもあり、不正と認定できないとした。STAP細胞が本当に存在するのかどうかについては言及を避けた。
調査委員会の報告を受け、小保方氏は改ざん、捏造と決めつけられたことは承服できないとし、理化学研究所に不服申し立てをするとしている。真相を明らかにすることも大切であるが、素晴らしい研究成果であったが由に、STAP細胞の存在に関する検証を急いでほしいものである。個人的にはSTAP細胞の発見自体は事実であってほしいと思っている。
(2014年4月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)