介護施設職員による高齢者虐待

高齢者施設では、職員による入居者への虐待が増えています。厚生労働省の調査によれば、2017年度は前年比約13%増の510件の被害者計854人に上っています。件数は調査を始めた2006年度から毎年最多を更新しています。厚生労働省は、4月に虐待防止のため、必要に応じ組織体制を見直すよう各施設に通知し、対策を急いでいます。
2017年度の虐待の種別をみると、殴ったり蹴ったりする身体的虐待が511人で59.8%と最も多く、暴言や罵声を浴びせる心理的虐待が261人で30.6%、世話をしない介護放棄が144人で16.9%と続いています。厚生労働省の調査で、施設職員による虐待の発生要因として最も多かったのが、教育・知識・介護技術等に関する問題で60.1%でした。

(2019年5月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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