アスリートの無月経

米スポーツ医学会では、女性アスリートにはエネルギー不足、無月経、骨粗しょう症の3つの健康リスクがあることが、1990年代から指摘されてきました。2012年の国立スポーツ科学センター(JISS)の調査によれば、体操選手は75%が、その時点で無月経だったことが分かりました。
無月経の状態が続くと、骨を作るホルモンが十分でなくなり、骨が弱くなり、骨折しやすくなります。骨量は20歳ごろまでに最大になるため、10代女性の栄養不足や無月経は、骨の成長過程に重大な影響を及ぼします。アスリートに必要なのは、休養と食事、それに月経を含めた健康管理です。健康管理には、婦人科や整形外科などによるケアが大切です。その際、ピルの服用が必須です。

(2019年5月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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