経済協力開発機構(OECD)が2018年に行った調査によれば、日本の教員は1週間の仕事時間が小学校では54.4時間、中学校では56.0時間で、調査に参加した国や地域で一番長くなっています。事務業務や授業準備に取られている時間が多く、特に中学は、部活動などの課外活動も参加国・地域で最長でした。
日本の先生は教室で指導するほかに、たくさんの仕事を負わされています。そのため、自らの教員としての能力を上げるための時間が諸外国に比べ、最も短くなっています。文部科学省は、教員の働き方改革を、待ったなしの課題として力を入れています。教員がやるべき仕事とそうでない仕事を仕分けることや、部活動は外部の指導員に任せることを提案しています。
(2019年6月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)