双極性障害患者の増加

厚生労働省の患者調査によれば、双極性障害の患者数は、2017年で22.2万人、1996年の7倍になっています。躁状態とうつ状態を繰り返し、躁うつ病とも呼ばれていました。躁の山が高ければ高いほど底が深くなり、強烈なうつが待ち受けています。本人はうつが辛いのですが、家族は躁が大変です。
躁の時は、無駄な買い物や高揚感、イラつきなどがあり、病気の自覚がない場合が多いとされています。このため、うつ病とみなされやすく、確定診断までに数年かかることもあります。うつ病とは治療法が異なり、再発しやすいので、寛解後も含め、服薬などによる症状コントロールが基本となります。一生付き合う病気ですが、本人が病気を理解して受け入れ、家族と共に主体的に治療にかかわることが大切となります。大きな感情の波が抑えられれば、普通の社会生活を送ることができます。

(2019年7月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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