高齢運転者に実技試験の導入

75歳以上の運転免許保有者は、2018年末時点で563万人で、社会の高齢化とともに2020年に600万人に増えると推計されています。75歳以上による死亡事故は2018年に460件発生し、全体に占める割合の14.8%は過去最高となっています。2019年上半期に発生した高齢ドライバーによる事故を警察庁が分析したところ、34%はハンドルやブレーキの操作ミスが原因でした。自動車各社は操作ミスの影響を軽減する安全装置の導入を急いでいます。



高齢ドライバーによる交通事故対策として、警察庁は運転技能を調べる実車試験を導入する検討を始めています。高齢者を対象にブレーキやアクセルの操作を試験し、技能に課題があれば、安全機能を備えた車のみに限って運転を認める限定免許の対象とします。高齢者による事故の原因は操作ミスが多く、事故のリスクを軽減する狙いがあります。

(2019年8月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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