19990年代初めのバブル崩壊以降、日本経済は失われた20年と呼ばれる長い不況に入りました。多くの企業がリストラを進め、正社員の雇用を抑え、非正規雇用に切り替えました。1989年には2割に満たなかった非正規雇用の割合は、2019年には4割近くに達しています。
不況の影響が直撃したのが、企業が新卒採用を絞り込んだ1993~2004年に大学や高校を卒業した就職氷河期世代です。政府は今年6月、氷河期世代の正社員を来年度からの3年間で30万人増やす目標を打ち出しています。
(2019年9月23日 読売新聞)
(吉村 やすのり)