文部科学省の問題行動・不登校調査によれば、不登校の小中学生が前年度比14%増の16万4,528人になり、過去最多を更新しています。小学生は4万4,841人(前年度比9,809人増)、中学生は11万9,687人(同1万688人)で、全ての学年で増加しています。
ここ数年では、不登校となる小学生の増加が目立っています。1,000人当たりでみると、中学生は2018年度に36.5人で、10年前の28.9人から1.26倍となっています。これに対し、小学生は3.2人から7.0人と2倍以上に急増しています。不登校の理由は、家庭の状況が37.6%で最も多く、いじめを除く友人関係が27.8%、学業の不振が21.6%などが続き、いじめは0.6%にとどまっています。小学校の低学年では親との関り、中学年は集団での友人関係、高学年では思春期特有の悩みなど、発達段階によって不登校になりやすい要因はさまざまです。
(2019年10月26日 読売新聞)
(吉村 やすのり)