紹介状なし受診

厚生労働省は、これまで診療所などの紹介状がなく大病院を受診した患者に初診なら5千円以上の追加料金を義務づけています。この制度を来年度から対象病院を広げる方針です。今は400床以上の病院が対象ですが、200床以上へ拡大します。軽症患者の診療所での受診を促し、大病院は重症患者の治療に専念できるようにするのが狙いです。追加料金は、原則1~3割の窓口負担とは別に支払うもので、初診で5千円以上、再診で2,500円以上で、金額は各病院が決めます。救急患者らは例外とされ、支払う必要はありません。
厚労省によると、追加料金の徴収が義務づけられているのは全国に420病院あり、対象を200床以上にすると673病院に増えることになります。200床以上は、全病院の約3割を占めています。2018年度に対象となった病院では、初診患者のうち紹介状のない患者の割合は42.7%で、前年より4.4ポイント減っています。

(2019年10月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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