若者のゲーム依存

厚生労働省の調査によれば、10~29歳の5人に1人が、平日に3時間以上ゲームをしていることが分かりました。平日にゲームに費やす時間を聞く質問で、1時間以上は60.0%に達しています。3時間以上と答えた人は18.3%に上り、男女別では、男性は24.6%、女性は10.4%でした。休日に3時間以上ゲームをする人の割合は37.8%でした。全体の2割以上が、ゲームをやめなければいけない時にやめられないことがあったと回答しています。
2.8%は平日6時間以上ゲームをすると回答し、そのうち2割以上が、学業に悪影響が出たり、仕事を失ったりしてもゲームを続けた、勉強や仕事、友人との付き合い、家族の行事よりゲームの方が大切などと答えています。6時間以上と答えた人の約4割は、頭痛や睡眠障害などを抱えてもゲームを続けています。世界保健機関(WHO)は、ゲーム依存症を精神疾患と位置付けています。
スマートフォンの普及でオンラインゲームにのめりこむ若者が増え、日常生活への悪影響が出ています。厚生労働省は、来年度から地域医療に携わる医師らに対して、アルコールや薬物、ギャンブルをテーマに行う実務者研修を、ゲーム依存にも広げる方針です。

(2019年11月28日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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