日本経済新聞社らの調査によれば、最も共働きで子育てしやすい街に、東京都葛飾区が選ばれています。人口が多い主要自治体について、支援サービスの手厚さや保育所の入りやすさから順位を付けています。千葉県松戸市が2位となり、東京都新宿区と杉並区が3位で続いています。
調査は2019年9~10月に行われ、首都圏の主要市区と全国の政令指定都市、県庁所在地市の162市、139市区から回答を得ています。1位の葛飾区は病児保育施設の充実度や独自の5歳児健診などが高得点でした。2位の松戸市は0歳児が保育所に入りやすい点に加え、夜間の小児科診療体制が評価されています。独自サービスの幅広さで東京都内の市区が上位10自治体のうち5つを占めています。過半数の自治体で保育全入が見えてきた今、病児保育など、子育て支援の質向上が重要なテーマとなりつつあります。
(2019年12月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)