女性活躍の課題―Ⅶ

仕事と子育ての両立のために必要なこと
両立のために重要なのは、上司や職場の理解とする人が多くみられます。子育てまっただ中であろう20代、30代では、育児期間中のキャリア継続への不安を訴える人も多く、職場環境の整備は急務と言えます。夫の理解と協力は、前回比3ポイント増です。育休を取りやすくするなど男性が育児に参加できるような取り組みも欠かせません。
厚生労働省によると、2018年度に育児休業を取得した男性の割合はわずか6.16%です。それでも過去最高でした。女性活躍に向けた意見を求める質問に、28.1%の人が、女性に偏る家事・育児負担の改善など活躍よりも前にやることがあるという選択肢を選んでいます。男性が家事や育児をすることが当たり前という社会をつくることができるか、女性活躍は男性側の意識改革にかかっているといえます。

(2020年1月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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