1人あたりの医療費

日本経済新聞の調査によれば、全国1,741の市区町村のうち、半数の自治体で1人あたり医療費が、10%以上増えたことが分かりました。高齢者が増えれば国全体の医療費は増えますが、単価である1人あたり医療費が増えなければ、伸び率は低くなります。病床数が多いと単価が高くなる傾向があり、地域格差の検証が不可欠です。
1人あたり医療費1人あたり医療費は、患者の窓口負担と健康保険からの給付費の合計で、年齢で大きく異なります。厚生労働省によると、2017年度では75歳以上が92万2千円で最も高く、最も低い15~44歳の12万3千円の7.5倍となっています。75歳未満に比べ入院費用が6.6倍で、外来の3.4倍より高く、入院費が医療費を押し上げています。生涯で使う医療費は、1人あたり2,700万円とされています。5歳刻みでは0~4歳で124万円ですが、10代後半までは減少します。20代から増え続け、65歳以上で200万円を突破、75~79歳、80~84歳でそれぞれ300万円を超え、75歳以上で生涯医療費の4割となる1千万円を費やしています。

 

(2020年1月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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