東京商工リサーチ(2019年)によれば、女性社長の出身大学ランキングで東京大学が9位となり、国公立大で初めて上位10位に入りました。女性の社会進出が進む中、能力の高い女性を経営幹部に登用する動きが出始めています。東大出身の女性社長は138人で、前年の125人から10%増えています。
調査開始の10年前から9年連続でランキング1位は日本大学です。東京女子医科大学は2位、慶應義塾大学は3位など医学部を置く大学が続いています。東京大学出身者の伸び率は顕著です。中央省庁勤務を希望する東大生が減る中、起業を志す女性が増えれば、伸び率はさらに高まりそうです。東京大学は女性の入学者が2割を切ることが長年の課題ですが、社長として活躍するOGがロールモデルになれば、東京大学進学を志す女性が増えるかもしれません。
(2020年1月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)