世界成長率の推移

国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通しを改定しています。2020年の世界全体の経済成長率を前年比3.3%とし、昨年10月時点の予想から0.1ポイント下方修正しました。インドなど新興国の成長鈍化が反映されています。2019年は2.9%で、リーマン・ショック後の2009年以来の低い伸びになったと推計し、その水準からは回復に向かうとしています。下方修正の主な要因となった新興国では、インドの2020年の成長率を5.8%と1.2ポイント引き下げています。

日本の2020年の成長率を0.7%と予測しました。米国は、中国との貿易戦争を一時休戦に持ち込んだものの、2020年の成長率は2.0%に減速する見込みです。中国は、貿易戦争の休戦で2020年の成長率予測を0.2ポイント上方修正しましたが、伸び率は6.0%にとどまる見込みです。ユーロ圏も景気の持ち直しが遅れています。

(2020年1月21日 読売新聞、日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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