遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)での予防切除

BRCA1、BRCA2という遺伝子に変異があり、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と診断されたこれらの変異がある女性が、生涯で乳がんになる割合は40~90%であり、全体の9%より高く、卵巣がんになる確率も全体1%に対し、20~60%と高くなります。卵巣や乳房の予防切除をすると、がんになりにくくなり、全体的な死亡リスクも減るとされています。
BRCA1、BRCA2の異常があった約12%の85人が乳がんの予防切除、約25%の175人が卵管・卵巣の予防切除を受けていました。今後、遺伝子を調べて予防切除を希望する女性は増加すると思われますが、本人のみならず家族への十分なカウンセリングが大切となります。

(2020年1月27日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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