岐阜大学医学部学生対し、「子どもをもつということ― 生殖医療の進歩の中で ―」と題して産婦人科特別講義をさせていただきました。近年の生殖医療や医学の進歩には目覚ましいものがあります。わが国で体外受精関連の生殖補助医療で生まれた子どもは、年間5万6千人を超え、16.9人に1人がこれら技術により誕生しています。さらに、配偶子や子宮がなくても第三者の介する生殖医療により子どもがもてるようになってきています。また、受精卵のゲノム編集も可能となり、いずれクライエントの希望する子どもを作ることが可能になる時代が来るかもしれません。
今年で岐阜大学医学部での講義も5年目になりました。本講義を通して、学生諸君が、生殖医療の進歩の中で子どもをもつことの意味を考える機会となったら幸いです。
(吉村 やすのり)