位置情報を使ったマーケティングサービスのクロスロケーションズによれば、新型コロナウイルス感染拡大で、2月初旬の新宿や銀座など東京都内繁華街の人出が、前年の同時期に比べ2~3割前後減ったことが分かりました。特に新宿や六本木などオフィスも多いエリアで減少率が大きく、企業のテレワーク指示や飲み会自粛などが影響しています。
対象は新宿、銀座、渋谷、池袋、上野、六本木の6エリアで、最も減少したのが六本木で30%減、池袋の29%減や新宿の26%減の減少率が続いています。一方、最も減少率が低いのが渋谷で15%減でした。渋谷は都内を代表する若者の街で、2月初旬の段階では、若者の間では外出を控える動きが会社員ほど広がっていませんでした。銀座も19%減と比較的低めの減少率で、高級店が多く会社員の動向などに影響は受けにくいとされています。
(2020年3月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)