名古屋大と岐阜大の運営法人を統合した東海国立大学機構が発足しました。県境を越えた国立大の法人統合は全国初です。両大学は2018年12月に運営法人を統合することで合意しています。一つの大学法人が複数の大学を運営できる改正国立大学法人法が2019年に成立し、統合が実現しました。
統合によって事務部門をスリム化し、財源や人員を国際競争力のある糖鎖研究、航空宇宙、医療情報、農学の4分野に集中させます。国からの運営費交付金は年間400億円規模になります。全国では、静岡大学と浜松医科大学の2校、北海道にある小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学の3校、奈良教育大学と奈良女子大学の2校もそれぞれ法人統合に向けた準備を進めています。
(2020年4月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)